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施工事例

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sorekara

信濃川沿いの崖の上に立つ家 Inherit House

百年以上の木材と暮らす

築100年ほどの古民家をリノベーションした住まい。
家族や仲間たちと外壁塗装するなど、自分たちも家づくりに実際に関わったから、家に対する愛情がたっぷり。
断熱材は入っているけれど、最新の新築には及ばない機能性。
だけど、決して住みにくいわけではなく、むしろ四季を感じられるから心地よかったりもする。
冬の寒い日は家族で暖かい一つの場所に集まったり、夏の暑い日には窓をいっぱい開けて、信濃川から流れてくる風を杉板の床の上で「いい風〜」って家族で涼を感じる。
大雨の時の信濃川はとてもすごい流れだけど、ここは硬い岩盤の上だからビクともしない。怖くて周りの人に聞いても「全然大丈夫だよ」って笑って言ってくれる。

秋の楽しみは、前に住んでた人が植えた「柿の木」。渋抜きをしたり干し柿にするのが毎年の楽しみになっている。

この家には余計な壁があまりない。だから、家族がどこにいるかすぐわかる。「おーい」って呼ぶとすぐに返事が聞こえる。
だからこそ、何か悩んで一人でいたい時っていうのがわかるから、そっとしてあげることができる。
家族が集まっていても、思い思いのことを楽しめる。本の感想を聞いたり、学校での出来事を聞いたり。
時には親の相談に子どもがのってくれることも。
家づくりの前から思い描いていた「何かいいよね」って暮らしを実感している。

最初はあまりに痛んだ家だったから色んな人に反対されたけど、リノベーションが終わり住み始めると「なんて良い家なんだろう」って声に変わった。
家が個性溢れているからだけではない、住んでいる私たちが心から楽しめる暮らしを営んでいるからだと、今はなんとなくそう思っている。

撮影日/2019年9月

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